短歌の作り方



 林泉短歌会では、歌を作る際、

 日々の暮しの中で感じた、素直な感情 を歌にすること大切にしています。

 ポイントは2つ。

 現実に起きたある出来事において、

  ① 詠み人の心がどう動いたか  

  ② その想いを31字に込める

 

 その結果、林泉メンバーの詠む歌は、

 人間らしいぬくもりを感じる場合が多く、詠み人の個性が出やすいのが特徴です。


 歌の上手な人は、上記のポイント①②のレベルが高いとされています。

 そのような歌を作る上で大事なことを、林泉の歌会で選をつとめる選者に聞いてみました!

◆素材が7割

人の数だけ気づきの数はあります。

まずは自分自身が寛いだ状態で、

視野を広げ、他人が考えつかない切り口や

自分ならではの独自性を蓄積すること。

 

これらを意識すると、歌を作るだけでなく、

日頃から感性豊かに過ごせるようになったという声も多く聞きます。 

 

その人ならではの心情から、歌作りの全てがはじまります。

◆短歌は「自分で会得するもの」

歌の上達に必勝法も最短距離もありません。

 

何をどう感じるか、作品にどう表すか。

人により様々だからこそ、

「自分で気づき、自分で学び、自分で高めていく」ことが向上する唯一の方法です。

 

林泉では、月刊誌や歌会を中心に、

そのための機会を設けています。

切磋琢磨し継続することで生まれる魅力を、ぜひ味わってください。

◆歌の想念がわけば、すぐに記録を

日々の中で、小さな感動に出会うことは

少なからずあるかもしれません。

しかし慌ただしい日常では、

時間がたつと忘れがちに。

 

素材が豊富なほど、作歌は充実します。

メモに残すと後に想いが蘇り、

また素材があることで自信をもって歌作りに励むこともできます。

 

ぜひこまめな記録をお試しください!

信頼する先進の歌を、繰り返し読む

自分の感性を高めることは非常に重要です。しかし、せっかく素敵な素材に出会っても、表現の仕方によってはうまく伝わらないこともあります。

 

短歌は、長い歴史の中で多くの人が試行錯誤してきた文学です。過去の歌人から、ヒントを頂きましょう。

質の高い短歌に触れると、ひとりよがりにならず歌に磨きをかけることができ、心の振れ幅も広がります。